ボス村松
バブルムラマツ
1994年、筑波大学の筑波小劇場を母体に旗揚げ。
劇団所属に伴い、主宰・ボス村松よりコードネーム「村松名」が下賜されるため、劇団員は皆、村松姓をもつ。
自らの「乙女心」を拠り所に世界からウツクシイ言葉をキッチュにすくいあげる″ボス村松″と、緻密なストーリー構成のもとに「お客さんが楽しい」を追求する″バブルムラマツ″。
対照的な2人の劇作家の生み出す脚本世界を真正面から体現し、小劇場にあるまじきスケール感で、愛と生と死と村松を、朗々と謳いあげている。
両者に共通ともに、突飛な設定と情報量の多さで構築された(または、頭の中でグルグル回された思索と「ゴチャゴチャ言う時間があるならクソして寝ろ」という至言のあいだからすくいあげられた)世界と、人間の営みの根源的なくだらなさ・バカバカしさ・みっともなさ・かっこ悪さ・せつなさ、そして美しさを、他愛のない笑いで包み込むやさしさが魅力。
WHAT'S
KOUTETSU
MURAMATSU?
汝ら、生ける鋼鉄よ! 歌い上げよ!
生を!死を!そして、村松を!!
ボス村松とバブルムラマツが、まだ大学生の池森大輔と日高要で、演劇がサークル活動だったころ、第三のサークル劇団員、村松くんちに毎日たむろしていた。
池森はそこでドラクエ3を2回解い て、日高は3回解いて、その上3回目はレベルを99まで上げ、猫がニャーと鳴く時、肛門が開くことを発見した。
あの頃、生きているのが楽しくてしようがなかった。
しかし池森と日高がどう思っていようと、村松が二人を部屋から叩き出すのは必然の流れだった。二人は新しい村松の部屋を作らなければならなかった。
劇団名の村松の部分はそういう理由から。鋼鉄の部分はというと、リアル村松はまんまるに肥えていたので、こっちの村松の方がスゴイゾという意味で鋼鉄。僕たちを捨てた男への当てこすりである。
鋼鉄の村松。鋼鉄村松。